学会参加報告
参加学会名
第7回 大阪府看護学会
参加者
日下 明子
参加した感想
関西には多くの定住外国人が暮らしており、訪日外国人数も急増している。しかし日本語で十分にコミュニケーションが取れない患者さん(LJP患者)に対し、医療現場でのスタッフの言語能力や、文化理解度の評価が行えておらず、患者さんに安心した医療・看護を提供できていないのが現状である。
言語的コミュニケーションが図れていても、患者さんの日本文化理解度の評価が出来ていなければ、日本人が当たり前と思っている医療文化(国民皆保険制度など)であっても、LJP患者には伝わらないのだと学んだ。また、対象者の国籍問わずいつでも・どこでも・誰にでも同じ医療や看護を提供することが重要であると感じた。
当院の救急外来では、LJP患者に対しタブレットの言語翻訳アプリを使用しコミュニケーションを図っているが、今後は患者さんの文化(医療)理解度の評価も行い関わっていく。そうすることで、患者さんの精神的苦痛が軽減し、より良い医療・看護の提供につながると考える。