医療法人医誠会 看護師募集サイト

学会参加報告

参加学会名

看護サミット2015
少子超高齢社会における看護政策 ~看護労働政策に関する検証と提言~

参加者

3階病棟 新村 美成

参加した感想

2008年の2名の看護師過労死問題を機に労働環境の改善施策は進んだ。出産・育児支援、時間外労働短縮、休暇取得の推進、潜在看護師の掘り起し、認定看護師制度の推進、男性看護師雇用、WLB、時短正職員制度。以前より職場も病院勤務以外に訪問看護や福祉施設などに広がり、働き方も多様になった。しかし、重労働で時間が不規則、超過勤務が多い、長時間夜勤などの問題は今も変わらず残っている。慢性的な看護師不足・人材不足から定年後も働かざるを得ない状況もある。
働く世代の減少・労働力不足は人口動態からみて明らかである。若年層の人材獲得競争では一般企業にかなわない。残る人材、制約のある人材をどう活用するか。
働く目的の1位は「楽しい生活をしたい」39%、2位「経済的に豊かな生活をしたい」25%、3位「自分の能力を試す生き方をしたい」「社会のために役に立ちたい」ほぼ同率13%という調査報告もあった。このような価値観の人材を、人のために働くことの楽しさや心の豊かさに向けるにはどうすればよいか?看護の質はどのように確保するか?答えはまだ見つからない。働きやすさや働きがいも人それぞれ。看護の質を保ち患者満足度を維持しながら、働きやすく働きがいのある環境をつくるという課題が目の当たりになった。
当病棟の特性から、重労働であることは変えようがない。新人よりは看護経験の豊富な看護師を求め、少しでもリスクの低減を図ること、ママさん看護師の登用については、夜勤帯もカバーできる保育設備、病児を預かる仕組みなどができるとよいと思う。

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