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学会参加報告

参加学会名

第5回 大阪府看護学会

参加者

外来 石田 加代

参加した感想

「看護がつくる明るい未来」をテーマに第5回目となる大阪看護学会が開催された。教育講演の「これからの再生医療と看護の役割」では最新医療の実際を紹介され、看護師に期待される分野の広さを知った。医療も看護も専門分化が進み、疾患や臓器しかみていないと社会から揶揄され、看護界では患者を生活者という視点で見る必要があるといわれる時代になっている。大変な時代に看護師として生きていることを再認識する。
シンポジストである小谷栄子氏の「闇からの脱出」は実際に体験された事故により体を全て他人の手に委ねる状態となった時に体験された事を紹介されている。また「認知症患者にユマニチュードを行うことによる看護職の意識の変化と効果」の研究は、人間の尊厳を取り戻すための援助である、ユマニチュードを用いた介入は認知症患者の混乱や不安の軽減に有効であったと検証されている。人間は関わる人の対応方法ひとつで、病気や障害によって崩された人間の尊厳を、取り戻すことが出来る。認知症患者を病人としてみるのではなく1人の生活者として見ていく視点がユマニチュードという介入方法を造り上げたのではないかと考える。決して忘れてはいけないことであるが、この激動の世の中でいきる看護師は人間として一番大事な人を人として認めることや人としての尊厳を大事に関わることを忘れがちになっているのかもしれない。自信のコミュニケーション方法を振り返り、改めて看護観を見つめ直す機会となった。人を生活者としてとらえる視点で看護を行うことが明るい未来をつくりだすと考える。

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